製品情報
ユニプラ・ライトシリーズ・テクニカルガイド
ご使用に当たって
スペーシア ユニプラ・ライトシリーズ製品をご使用になる前に必ずお読み下さい。
誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可能性が想定される内容を示しています。
誤った取り扱いをすると、人が傷害を負ったり、物的損害が想定される内容を示しています。
設計上のご注意
設計製作にあたっては、安全性を十分考慮して、下記の項目を必ず厳守してください。
- 人が上に乗ったり、体重を支えるような構造の工作物 (例:はしご、足場、踏台、手摺、お子様の遊具等)は設計、製作はしないでください。
- 本来の設計、製作の目的、用途以外で使用しないでください。
- 工作物の外寸三辺(幅、高さ、奥行き)の合計が5.0m以上の工作物は製作しないでください。
- ジョイント~ジョイント間の距離は1m(高さ方向を除く)を超えないようにしてください。(図1)
- 棚等を製作される場合、片方の支えがない状態の棚を設計、製作しないでください。強度が不足しジョイントが破損する場合があります。
(図2)に示す斜線部分ような支えのある構造にしてください。 - ジョイント1個当たりに掛かる荷重は196N(20kgf)以下で設計してください。
- 強度不足が予想される場合は、補強パイプを追加するなど対策を行ってください。
【ジョイントのパイプ保持強度】
ジョイントのパイプに対する矢印方向へのズレ及び引抜荷重は196N(20kgf)
締め付けトルク:8N・m
組み立て作業上の注意
- 組み立て作業時は安全の為、保護めがね、手袋を着用してください。
- パイプおよびジョイントを使用する前に、割れ、欠け、ひび、変形がないか確認してください。該当する場合は別の部材を使用するか、もしくは使用を中止してください。
- パイプおよびジョイントの表面に油脂、液体、埃等が付着している場合、固定強度が得られない場合がありますので、きれいに拭き取ってから使用してください。
- ジョイントにパイプを取り付ける際にジョイント端部より30mmの箇所までパイプを挿入してください。挿入が不十分ですと保持力が不足し、破損するおそれがあります。
- パイプ挿入時に指詰めに注意してください。
- パイプ切断時、「バリ」等が発生することがあります。その場合は必ず面取り工具やヤスリ等で「バリ」を取り除いてください。
切断したパイプの端面を素手で触ると損傷するおそれがあります。内キャップKPJ-523等のキャップを装着してください。 - ジョイントのボルト・ナット締め付けには対辺5mmの六角棒スパナを推奨します。締め付けに電動ドライバーやインパクトレンチは使用しないで下さい。過度な締め付けや衝撃により、ジョイントを破損するおそれがあります。
- ハンマー等で叩いたり強い衝撃を与えないで下さい。ジョイントに穴を開けたりしないでください。破損するおそれがあります。
- プラスチックジョイント用の接着液を使用しないで下さい。
- パイプを高速回転切断機(鋸刃、砥石)で切断する場合、摩擦熱により樹脂及び鋼管が溶融し、焦げ臭い臭気が発生することがあります。
- ジョイントの片側にパイプを装着(仮止め含む)後、パイプに荷重をかけると、ジョイントが破損し、破片が飛散する場合がありますのでご注意ください。
- 工作物の組み立て終了後、変形、ジョイントの締め忘れ等ないかご確認ください。
- セット内容以外の組み合せで使用しないでください。破損するおそれがあります。(図3にセット内容を示す、図4の組み合わせは禁止)
- 他社製のパイプやジョイントと組み合わせて使用しないでください。(製品設計上の強度・性能及び品質を得られない場合があります)
- パイプおよびジョイントについて、フィルム包装やダンボール箱詰めなどで密封状態にある場合、開封時に若干樹脂特有の異臭が感じられることがありますので、十分な換気をお願いします。
【ジョイントの固定方法】
- 固定には対辺5㎜の六角レンチを使用してください。(推奨締付けトルク:8N・m)
目安としてボルトの先がナットから1mm程度出るまで締め付けてください。締め付け不足、締め過ぎは規定の強度を十分に得られません。(図5) - 付属のボルト・ナットもしくは専用品以外は使用しないでください。
- 複数箇所を締め付けるジョイントについては、仮止め後、各箇所をバランスよく均等に(図6でA,B,Cが均等な隙間になるように)交互に締め付けてください。(KJ-3を例に図6で示す)
- ジョイント「KJ-1」の先端の突起部のかみ合わせは、段差などがないように、しっかりとかみ合わせて締め付けてください。強度が十分に保てなくなります。(図7)
使用上の注意
- 本製品は、屋外や水がかかる場所では使用しないでください。(錆及び材料劣化による破損などの原因になります。)
- 本製品は使用御中後0℃から40℃の範囲内及び結露しない環境でご使用ください。
- 変形や燃焼の恐れがありますので、火気には近づけないでください。
- 工作物に過度な衝撃や振動を与えないでください。ジョイントが外れたり、破損するおそれがあります。
- 工作物を定期的に点検し、破損の有無および固定部材のゆるみやガタツキなどを確認してください。
必要に応じて、固定部品のボルトの増し締めを行ってください。
異常がある場合は、ジョイント(部品)交換するか、使用を中止してください。
お手入れ・保管方法
- 汚れた場合、柔らかい布で乾拭きしてください。汚れがひどい場合は薄めた中性洗剤を含めた布で拭き、洗剤が残らないように水拭きし、最後に柔らかい布で乾拭きしてください。
- シンナー、ベンジン、アルコール、その他有機溶剤、中性以外の洗剤、クレンザー等研磨剤を含むもの、ナイロンブラシやたわしなど硬いものは使用しないでください。傷、変質、変色のおそれがあります。
- ボルト締め付け後は、その直後に1回、その後は3~4ヶ月に1回程度でゆるみの点検を行ってください。